こんにちは。OMOIYARI PLUS ONE宝塚の遠藤です。今回は、今までで一番大変だったこと、のお話をします。

あれは約10年前。アメリカに住む友人からメールが届きました。「娘が通う中学校の日本語クラスでは、有志で日本に研修旅行、が恒例なのだけど、今年は希望者が多くてホストファミリーが足りない。3日間のホストファミリーを募ってもらえないだろうか」というお願いメールでした。その数、約20軒。よし、友情のためだ、とばかりにその後1カ月間、それこそ寝食を惜しんで、あらゆる知り合いに声を掛け続けました。あんなに大変な1カ月は過去に類を見ませんでしたし、それ以降も経験していない、くらい、胃の痛くなる期間でした。

しかし苦労の甲斐あり、なんとか20軒のホームステイ先を見つけることができました。ホストファミリーを手配する組織ではなく、1個人のひたすらなお願いに応じてくださった当時の皆様には、今でも感謝の念しかありません。

そして、今。Job Kidsで英語のカリキュラムを担当する私は、ふと、あの時の縁をもう一度繋げてみようか、と思い立ちました。私は引率の先生をホストしましたので、その先生に連絡を取り、「お互いの生徒達間でカード交換しませんか？」と提案してみました。幸運にも快諾していただき、先日、1回目のカード交換が終わったところです。カードを貰った子ども達の嬉しそうな顔を見て、やっと、あの苦労が報われた、と思いました。

この経験で、しんどいことが目の前に下りてきても、それは「いいこと」に転化させられる、ということを学びました。過去を変えることはできませんが、「あの過去があったからこそ、この素晴らしい今がある」と過去の印象を塗り替えられる自分でいたい、と思うのです。