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ストーリーテリング

スタッフブログ 2021.02.19

こんにちは、OMOIYARI PLUS ONE 尼崎センターの磯尾です。

 

私は、今もそうですが、子どものときは特に恥ずかしがり屋でした。クラスで発表するのが嫌で、自分から手を挙げることは絶対しませんでした。小学校の時は、国語の本読みをみんなの前でするのがすごく嫌で、どこで息継ぎしていいのかわからず、呼吸が変になり本読みが下手でした。

 

そんな私がなぜかアメリカという地に渡り住むことになりました。アメリカ人は初対面でも、まるで長年の親友かのように自分の家族の悩みを打ち明けたりします。クラスの自己紹介でも、自分の人生を生まれたときからこと細かく、みんなの前で話したりする人もいます。そんな中にずっといると、恥ずかしがり屋の自分が恥ずかしくなってきます。

 

どうしたらこの恥ずかしがり屋を克服できるのかというのは私の長年の悩みでした。下手な英語を人前で話すのはハードルが高く、アメリカで更に恥ずかしがり屋がアップしました。でもこんなままではいけないと、かなり悩んだ挙句、思い切ってスピーチクラブに入ることにしました。

 

スピーチを練習したら話すことが上手くなって、恥ずかしくなくなるかもしれないと思っていましたが、それは間違いでした。実際には、人前で話し何度も間違え、その恥ずかしさに慣れさせられたということでした。そうやって恥ずかしさを克服していくのと同時に、間違えても他のメンバーの人に褒めてもらったり、共感してもらったりしながら、「私の下手な英語でもみんな聞いてくれる、間違ってもいいんだ」という気づきを得ました。そして、私は人前で話すことに大きな喜びを感じるようにまでなりました。

 

今私はJob Kidsで「ストーリーテリング」というカリキュラムを担当しています。ストーリーテリング(story telling)とは自分自身の体験を話すことにより、あるメッセージを伝えるというものです。多くの子どもたちは、以前の私のように、人前で話すことに苦手意識があるので拒絶反応を示しますが、人はみんな自分の話を聞いてもらいたくて、共感してもらいたくて仕方ない生き物です。

 

私がスピーチクラブに入るかどうか決めかねていたころ、「自分が嫌だと思っていることは避けずに今やらなければならないことだ」とある人に言われました。私が嫌いだった人前で話すことが、時を経て喜びに変わったように、子どもたちも、いつか、このカリキュラムで学んだことを活かして、自分のことを話して共感をしてもらったり、褒めてもらったりし、また友達の話を聞いて共感したりしながら、大きな喜びを感じてくれればいいなと願いながら、みんなの嫌いなこのカリキュラムを楽しく続けていければいいなと思っています。

 

株式会社 OMOIYARI+ONE ————————-

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