OMOIYARI PLUS ONE宝塚センターの真方です。

昨夜は、中秋の名月で夜空に月が美しく鮮やかに輝いていました。

私は名月を観賞しながらも、秋の夜長にのんびりと加納朋子さんの『てるてる　あした』という小説を読み耽っていました。小説の内容は、親に捨てられた少女が遠い親戚の家に身を寄せ、様々な人々と出会い、苦難を乗り越え成長していくお話です。少女が身を寄せる親戚の元教師の台詞に「たとえば、愛情とかいうものでさ、人間は了見が狭くできていて、自分が注がれた分しか人に与えられなかったりするものだよ。そして、それは数珠みたいに、どんどん次へとつながってしまうものだよ・・・。」なんとも含蓄のある台詞に考えさせられます。母として児童指導員として愛情をたっぷり子ども達に与えることができているのだろうかと・・・。読後感は、少女の紡ぎ上げていく成長が、心の芯を温かくほっこりとさせてくれます。

一人で読書に耽るのも、ゆったり我が子と絵本を読むのも、名月を観賞するのも、秋の夜長の幸せタイムです。コロナ禍が教えてくれた本当の幸せの意味を感じながら秋の夜が更けていきます。